Akasaka atelier

打ち合わせスペースのインテリアデザイン。素材が発する空気感のみで空間を作り、細部を極限までシンプルにすることで、心地よい緊張感を作り出したいと思った。洋と和を融合させるデザインとして、イタリア産でありながら、水墨画のような石目を持つ天然石のカウンターを採用し、和のモチーフとしている。テーブルの脚に使っている石は、石切り場から切り出し製材する際に捨ててしまうブロックの皮の部分を再利用したものである。材料の質量は自然と人に存在感と重厚感を感じさせる。今回は”石”を主題としている。壁は国産の漆喰壁として、一部盛り上がらせ照明を充てることで光をモチーフとする抽象画のような壁面とした。低い天井を感じさせない手法として、角を全て丸く取ることで雪のカマクラのように柔らかく包み込む表現を採用して狭い空間でありながら、長時間快適なミーティングが出来る場所を創出している。